がばいうまかレシピ

とれたてキッチン

2010年11月:常夜鍋

ピンチに食べれば、パワーアップ!?

常夜鍋

材料 (2人分)
ホウレンソウ 1束
(300g)
豚肉
(しゃぶしゃぶ用)
200g
ショウガ 2かけ
(20g)
【A】
カップ3
カップ1
大さじ1/2

作り方(調理時間 10分)

ホウレンソウはよく洗い、根元を除き、長さを2~3つに切りする。ショウガは薄切りにする。

鍋にAとショウガを入れて煮立てる。豚肉、ホウレンソウを適量ずつ加え、あくを取る。煮えたところから汁ごとすくって食べる。好みでポン酢しょうゆ、薬味を加える。

食のはなし ベターホームのお料理教室

ホウレンソウ ピンチに食べれば、パワーアップ!?
ホウレンソウ
 アニメの主人公「ポパイ」がピンチになると、ホウレンソウを食べてパワーアップする場面、記憶にある方も多いのではないでしょうか? そのイメージ通り、ホウレンソウはビタミンやミネラルたっぷりの栄養の宝庫。鉄分は、1回に食べる量で比較すると、牛レバーに匹敵するほどで、貧血予防におすすめです。カロテンも豊富で、免疫力アップに効果的。さらに、細胞の生産や成長を促す「葉酸」を多く含むことから、妊娠~授乳期の女性の注目も集めています。
 おひたしやごまあえのような和食の定番から、パスタの具まで活躍の場は広く、なかでも「毎晩食べても飽きない」ことが名前の由来といわれる常夜鍋は、シンプルだからこそ、ホウレンソウのうま味が存分に味わえるおすすめの料理です。
 独特のエグ味(あく)がありますが、ゆでることで抑えられます。また最近では、あくが少なく、生で食べられる「サラダホウレンソウ」も出回っています。
 下ゆでするときは、根元から入れ、時間差をつけて、葉を沈めます。ゆで過ぎるとビタミンもおいしさも半減するので、短時間で引き上げ、水に取り、すぐ水気を搾ります。鍋料理などで、下ゆでせずにそのまま使う場合も、加熱し過ぎには注意です。
 選ぶときは、葉が肉厚で、根元が太くて鮮やかなピンク色のものを選びましょう。ポリ袋に入れ、密閉はせずに口を折る程度にして、野菜室で保存を。また、ゆでたものを冷凍しておくのも便利です。切り分けて冷凍しておけば、料理にすぐ使えて重宝します。

 ところで、ホウレンソウの旬は冬。通年出回っているので一見、同じに見えますが、「霜に当たると甘味が増す」といわれるように、寒い時期においしくなる上に、夏と比べてビタミンCが3倍も多くなります。これからの季節、たっぷり食べてパワーアップしましょう!

撮影:大井一範

ほうれん草

【使用した材料別レシピ】

ほうれん草 豚肉