天山酒造初しぼり
小城市の天山酒造株式会社は11月14日、佐賀県産の新米を使った日本酒の初しぼりを行った。同社の七田利秀会長やJAさが佐城エリアの下村哲也理事、生産農家代表者らが出席し、良質な新酒の出来を祈願した。
この日しぼられた新酒は、佐賀市富士町で9月末に収穫した新米「日本晴」を原料に、10月21日に仕込んだもの。
七田会長は「今年の酒は特に香りが豊かで、うまみがしっかりとのっている。夏の暑さによる影響を心配していたが、無事においしい酒ができて安心した」と語った。下村理事は「梅雨の期間が例年よりも約20日短く、台風被害もなかったため、米の出来が非常によい。ふくよかで深みのあるおいしい酒に仕上がった」と述べた。
新酒は「天山しぼりたて生」として12月2日に蔵出しされ、随時店頭に並ぶ。同社は一升瓶換算で約9000本の販売を予定している。
同県の2024年産醸造用玄米の検査数量は3月末時点で573㌧にのぼり、九州では2番目の規模となった。県内には20を超える酒蔵があり、日本酒の生産が盛んに行われている。
