「にじゅうまる」初取引・過去最高の50万円で落札
佐賀県期待の中晩かん「にじゅうまる」の今シーズンの取引が20日始まった。JAグループ佐賀は過去最高の290㌧の販売を計画。厳しい基準を通過したブランド中晩かんが、大消費地や地元の店頭に並ぶことで農家所得向上につなげる。
県育成品種「佐賀果試35号」のうち、基準を満たしたものを「にじゅうまる」として出荷。2021年3月にデビューし、今年で5年目。食べ応えある大きさとジューシーな甘味が特徴で、貯蔵性に優れている。東京や大阪など全10市場での出荷を計画する。
同日、佐賀青果市場で初せりを行い、JAさがの楠泰誠組合長や落合裕二副知事らがトップセールスを行った。化粧箱入り3㌔が過去最高額の50万円を記録。
同JAの楠組合長は「まだ収量は少ないが、良い品質に仕上がっている。今まで以上の商品づくりに努めていきたい」と話した。最高価格で購入したFruisGarden新SUNの中島新太郎社長は「厳しい環境の中育ててもらった。これからも県のブランドとして育ってほしい」と語った。
同JA園芸販売課の担当者は「引き続き品質に注意し、良いものを消費者に届けたい」と話した。
25年度の出荷面積は14.8㌶。