県内初ピーマンチャレンジファーム入校式
JAさが三神エリア(神埼)で、2023年度から県内初となる「ピーマンチャレンジファーム」がスタートした。
4月26日には、令和5年度ピーマンチャレンジファーム入校式を脊振出張所で開き、研修生や関係者など約20人が参加。第1期生として吉田博孝さん(68)と庄島貴寛さん(31)の2人が入校した。
同地区でピーマンを生産する脊振・三瀬出張所管内では、地域の過疎化や高齢化などで生産者は年々減少していることなどからチャレンジファームに取り組む。
同ファームは幅広い年齢を対象とし、1年間の経営研修を通して円滑な就農に向けて支援するもので、生産者の増加や地域活性化に期待がかかる。トレーナー(現役生産者)と圃場が隣接するため、生育状況のチェックなど細かな指導が受けられるのが特長。
チャレンジファームが始まることを知ったことが、農業への一歩を踏み出すきっかけとなった庄島さんは「できることを少しずつ増やして、研修修了後には自分の圃場で経営できるよう、トレーナーに教わりながら1年間しっかりと学びたい」と意気込みを語った。脊振・三瀬園芸振興協議会の一番ヶ瀬啓介会長は「県内初の取り組みであるチャレンジファームは、幅広い年齢の方がチャレンジでき、経営研修を行うため気軽に始めやすいことが特長。就農に必要なスキル・知識を学べるよう、試行錯誤しながら支援していきたい」と語った。
第1期生は、2023年4月から2024年3月までの1年間、同協議会や選任トレーナーの指導のもと、生産技術や農業経営などについて学ぶ。
写真=研修生の吉田さん㊧と庄島さん㊨ (26日、神埼市の脊振出張所)