地域に根ざした青年組織の役割を学ぶ/JA青年部リーダー養成研修会
佐賀県農協青年部協議会は8月31日、佐賀市でリーダー養成研修会を開いた。新型コロナウイルス感染症対策のため、初めてWeb会議システムを使って県内9会場をつないで開催した。県内の青年部員ら約50人が、次世代の地域農業を担うリーダーの役割を学んだ。
講師に全国農協青年組織協議会の田中圭介参与を招いた。田中参与が、「JA青年組織が地域農業に果たす役割」と題して講演し、リーダーに求められるポジティブ思考やJA青年部は自ら考え、行動する組織であるとするJA青年組織綱領を紐解き、個人の考える力を養い、意見を言い合うボトムアップ型組織の重要性を説いた。
JA青年部では、地域や組織の課題に対し、青年部員が協力して取り組むこと(自助)、JAと一体となって取り組むこと(共助)、行政に協力を求めること(公助)をまとめた提言集「ポリシーブック」を作成している。地域の課題解決に向け、青年部員間やJAとの対話を通し、活動計画に反映させる継続と振り返りが必要だと述べた。
同協議会の手島一提委員長は「コロナ禍で活動できない状況が続いている。Web開催という新たなスタイルに挑戦し、時代に合わせた新しいやり方で少しずつ活動を再開できるよう、県青協から提案していく。」とあいさつした。
JAさがの江島保昌代表理事専務は「青年部は、食農教育や地域のイベントへの参画、ポリシーブックの作成など、多岐にわたり活動いただいている。コロナ禍で試行錯誤した結果を地元に還元し、さらなる活動に繋げられるよう、挑戦を続けてほしい」と激励した。
写真=画面越しに繋がる青年部員(8月31日、県JA会館)