うれしの茶をローマ教皇へ/日本茶の販路拡大へ期待
うれしの茶発祥の地とされる嬉野市不動山地区の大茶樹駐車場で19日、ローマ教皇に贈るうれしの茶の出発式が開かれ、茶業関係者40人が参加した。同地区には多くのキリシタン史跡が残っていることから殉教者祈念会が行われており、キリシタンとのつながりを契機に2013年から毎年行っている。
今回、贈呈する茶は不動山地区で作られた釜入り茶、蒸し製玉緑茶と嬉野市内で製造されたうれしの紅茶(各100㌘)で、肥前吉田焼きの湯飲みとともに東京のローマ教皇庁大使館を通じて届けられる。
JAさがみどり地区茶業部会三根孝一部会長は「ローマ教皇への献上を海外の人々に知ってもらうことで、日本茶、うれしの茶の販売拡大につながっていくと期待している。地元茶商と協力しながらうれしの茶の繁栄のために頑張りたい」と話した。
写真=茶道具の持ち運びに使ったという僊?(せんか)で運ぶ市職員(19日、嬉野市)