佐賀県産種雄牛「豊晴福」号認定/佐賀県「豊茂国」号の後継牛 BMS県内歴代最高9.9
佐賀県は5月27日、2021年度和牛改良検討会で、JAさがの所有で佐賀県畜産試験場が飼養する雄牛「豊晴福(とよはれふく)」号を種雄牛に認定した。県産種雄牛の認定は13頭目。現役の種雄牛は3頭となる。これまでの県産種雄牛の中でも歴代最高の枝肉重量を記録したほか、ロース芯面積、バラの厚さ、脂肪交雑の4形質が歴代最高位となった。増体、肉質等のすべてにおいて優れた肉牛の生産が可能となり、今後の同県の肉用牛のさらなる改良が期待される。
「豊晴福」号の現場後代検定の成績(去勢・雌平均)は、枝肉重量が521㌔。ロース芯面積は74.4平方㌢、バラの厚さは8.7㌢。特に霜降りの度合いを指す脂肪交雑(BMS)は9.9と県産肥育素牛の平均7.9と比べて高い数値となった。
脂肪交雑に評価の高い「平茂晴」号の藤良系の血を引いている母と、佐賀牛共励会等で最優秀賞を獲得するなど、質量兼備で特に枝肉重量では過去最高位を誇った気高系の県産種雄牛「豊茂国」号との交配により誕生した。
写真=「豊晴福」号(5月27日、JAさが畜産センター)