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とれたてキッチン

2008年2月:イチゴのシャーベット

洋菓子に和菓子に、デザートに人気のある「イチゴ」

イチゴのシャーベット

材料(2人分)
イチゴ 200g
レモン汁 小さじ1/2
砂糖 80〜100g
300ml
ゼラチン 小さじ1
大さじ1
ミントの葉 少々

作り方 【1人分198kcal】

ゼラチンは大さじ1の水に振り入れ、15分以上置く

イチゴはヘタを取り、ステンレスの容器やボウルなどに入れる。フォークの背で粗くつぶし、レモン汁を掛ける

鍋に砂糖と水300mlを入れ、火に掛ける。砂糖が溶けたら、火から下ろし、1を入れて完全に溶かす

3の鍋を氷水につけ、混ぜながら冷ます。2の容器に入れ、ふたやラップをして冷凍庫で冷やす

1~2時間後、固まりかけたら、フォークでかき混ぜる。これを、2~3回繰り返す


 

食の話 神山真理(食のエッセイスト)

イチゴ 風邪予防、美肌づくりに役立つビタミンCの宝庫
イチゴ  イチゴミルク、ショートケーキ、イチゴソフト…イチゴは洋菓子と相性のいい果物だと思っていたら、「いちご大福」という、あんこに包まれた和菓子が登場しました。初めはその組み合わせにびっくりしましたが、やがてこの味も親しまれたようです。
 洋菓子に和菓子に、デザートに人気のあるイチゴですが、その特徴はまず、ビタミンCがたっぷりと含まれていることです。大粒10個を食べれば、成人1日の所要量を満たすほど。まさにビタミンCの宝庫です。
  ビタミンCは粘膜の抵抗力を強化して風邪を予防します。風邪をひいたあとでもイチゴを食べるようにすると、回復が早まる作用があるそうです。また、ビタミンCにはがんの発生に関与する活性酸素の活動を弱めたり、がんに対抗するインターフェロンの体内製造を助けるともいわれます。特にビタミンCが不足しやすいヘビースモーカーには、おすすめです。
 女性にうれしい美肌づくりにも効果が期待できます。旬の時期にはたくさん食べて、肌を内側から白くみずみずしい状態へと導きましょう。
  またイチゴは、食物繊維であるペクチンの多い果物です。ペクチンは血中のコレステロール値を下げ、善玉コレステロールを増加させる作用があり、高血圧や心臓病を予防する働きがあります。
 形は悪いけれど新鮮なイチゴが手に入ったら、煮詰めてジャムにしてみましょう。そのときにレモンを1個搾るとペクチンを補って、同時に赤く美しい色に仕上がります。

参考文献
『クスリの食べ物』(西東社)
『野菜&果物図鑑』(新星出版社)
『新食品分析表』(一橋出版)

 

栄養の比較(可食部100g当たり)

  ビタミンC(mg) 食物繊維(g)
イチゴ(生) 62 1.4
(ジャム 高糖度) 9 1.3
(ジャム 高糖度) 10 1.1
ネーブル(オレンジ) 60 1.0

出典:『五訂増補食品成分表2007』女子栄養大学出版部

 

 

【使用した材料別レシピ】

イチゴ