リジンで血管も肌も健康に
とれたてキッチン
2009年5月:サヤインゲンのひき肉春雨
豚ひき肉 | 100g |
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サヤインゲン | 100g |
春雨 | 20g |
サラダ油 | 大さじ1 |
【A】 | |
ネギ | 5cm |
ショウガ | 小1かけ(5g) |
【B】 | |
水 | 150ml |
スープの素 | 小さじ1/2 |
しょうゆ | 大さじ1 |
酒 | 大さじ1/2 |
作り方
春雨を表示の通りに戻る。約5cm長さに切る
サヤインゲンは両端を切り、長さを半分に切る。
Aはみじん切りにする。
フライパンに油をしき、中火で3を炒めます。香りが出てきたら肉を加え、フライ返しで押さえるようにして焼きます。バラバラになったら2を加えて軽くいためてからBを加えます。中火で7~8分煮ます
最後に1を加えて2~3分煮て、汁気がほぼなくなったら火を止めます
食の話 神山真理(食のエッセイスト)
サヤインゲン リジンで血管も肌も健康に
「インゲンの筋、取って」。子どものころ、よく母に頼まれたものです。先の方をポキッと折って、そおっと筋を引いていき、反対側もスーッと取ります。成功すると、ちょっぴりうれしいお手伝い。筋を取ったサヤインゲンは、ごまあえ、シチュー、三色丼などになって食卓に上ります。
サヤインゲンは、インゲンマメになる前に取ったもので、緑黄色野菜と豆類の両方の性質を兼ね備えます。βーカロテンやカリウム、カルシウムなどを含んでおり、βーカロテンは体内でビタミンAに変わり、体の免疫力を高めるといわれています。風邪などを防ぐとされる大事な栄養素です。
そのほか、良質のタンパク質やアミノ酸も豊富です。サヤインゲンのアミノ酸は、リジンと呼ばれるもの。リジンは血管を丈夫にし、肌荒れを改善する効果もあるそうです。このリジンは体内で合成できないので、食物などから取るしかありません。
これらの栄養素を余すところなく取るには、サッとゆでるのがポイントです。短時間でゆでることで、ビタミンの損失を防ぐことができます。
ちなみにサヤインゲンは、種まきから収穫までの期間が短く、1年に3回も取れるので「三度豆」の別名もあります。各種の栄養素をバランス良く含んでいるサヤインゲンを、さまざまなメニューに「まめ」に取り入れたいものです。
参考文献
『野菜&果物図鑑』(新星出版社)
『クスリの食べ物』(西東社)
『新食品成分表〈2007〉』(一橋出版)
栄養の比較 可食部100g当たり
β-カロテン(μg) | カリウム(mg) | カルシウム(mg) | タンパク質(g) | |
サヤインゲン (若ざや・生) |
520 | 260 | 48 | 1.8 |
〃 ( 〃・ゆで) |
500 | 270 | 57 | 1.8 |
サヤエンドウ (〃・生) |
560 | 200 | 35 | 3.1 |
スナップエンドウ (〃・生) |
400 | 160 | 32 | 2.9 |
出典:『五訂増補食品成分表2009』女子栄養大学出版部