カルシウムが取れるシャキシャキ香味野菜
とれたてキッチン
2009年2月:セロリとささみのマスタードあえ
セロリ | 1/2本 |
---|---|
鶏ささみ | 2本(80g) |
酒 | 大さじ1/2 |
塩 | 少々 |
A | |
酢 | 大さじ1 |
オリーブ油 | 大さじ2 |
粒マスタード | 小さじ1 |
塩・コショウ | 各少々 |
作り方 (調理時間 約10分)
ささみは筋を取って器に入れます。酒、塩を振り、ラップをして、電子レンジ(500W)で約1分30秒加熱した後、細かくさきます。
セロリは葉を取り置き、筋を取って3~4cm長さの短冊切りにします。水にさらし、水気を切ります。
Aを合わせ、1.、2.をあえます。セロリの葉を飾ります。
食の話 神山真理(食のエッセイスト)
セロリ カリウムが取れるシャキシャキ香味野菜
友達の家で食べたサラダの香りがよく、シャキシャキしておいしかったので「このサラダ、何が入っているの」と聞いたら、わが家ではあまり使うことのなかったセロリが入っていたのです。それからというもの八百屋さんに行くと、すぐにセロリに手が伸びるようになりました。セロリの香りは、茎や葉に入っている香りの成分「アピイン」によるものです。この香りは食欲を増進させるだけではありません。肉や魚などの臭みを消したり、頭痛やイライラを鎮めたりする効果も期待できます。ヨーロッパでは、古くからセロリを薬草として使っていたそうです。
また、セロリにはカリウムが多いのが特徴です。旬のネギやハクサイと比べてもその多さが分かります。カリウムには血圧を下げる効果が望めます。水溶性の成分なのでセロリをスープなどにして汁ごと取ると、カリウムを無駄なく摂取できます。
そしてもう一つ、茎にスーッと入った筋で分かるように、セロリには食物繊維が比較的多く含まれています。食物繊維はコレステロールを吸着し、体外に排出させる働きがあるといわれます。便秘を解消し、美しい肌をつくるためにも欠かせないのが食物繊維です。
料理には白い茎の方を使いがちですが、葉の方に栄養素が集まっています。葉を捨てずにスープにしたり、さっとゆでておひたしにしたりするといいでしょう。
参考文献
『野菜の手帖』(講談社)
『野菜&果物図鑑』(新星出版社)
『クスリの食べ物』(西東社)
新食品成分表<2007>』(一橋出版)
栄養の比較 可食部100g当たり
カリウム(mg) | 食物繊維(g) | |
セロリ(葉柄・生) | 410 | 1.5 |
根深ネギ(葉・軟白・生) | 180 | 2.2 |
ハクサイ(結球葉・生) | 220 | 1.3 |
出典:『五訂増補食品成分表2007』女子栄養大学出版部