うれしの茶3年連続の4冠 全国茶品評会
茶の出来栄えを競う第79回全国茶品評会で、佐賀県嬉野市の名産「うれしの茶」が3年連続の4冠に輝いた。同市は蒸し製玉緑茶と釜炒り茶の2部門で優れた茶産地に贈られる「産地賞」1位を獲得。
個人の部では蒸し製玉緑茶で田中勝也さん(37)=嬉野銘茶塾、釜炒り茶で山口正美さん(58)=嬉野南部茶釜炒茶業組合がそれぞれ最高賞の農林水産大臣賞を受賞した。
全国の茶生産者が日本一を競う品評会は26日から4日間、奈良県で開かれ、18都府県から8部門に計819点が出品された。蒸し製玉緑茶部門では、1等1席から3席と5席を嬉野市産が獲得。釜炒り茶部門では上位5席を同市産が獲得した。山口さんが所属する同組合は7年連続で最高賞を獲得している。
田中さんは「茶摘みの時は多くの仲間やボランティアの方に協力してもらった。皆さんの力で受賞できた」と笑顔で話した。
山口さんは「仲間同士で良い茶作りを目指して切磋琢磨してきた。組合や市の後押しもあったおかげ」と感謝を述べた。
来年は全国茶品評会をはじめとする「第80回全国お茶まつり」が佐賀県で開催される。村上大祐市長は「地元で開かれるので産地一丸となって支援・情報発信を行い、連続受賞を目指したい」と意気込みを語った。