落雁(らくがん)づくり 佐城女性部
JAさが佐城女性部は毎年、盆を迎える前に、供え物の一つである落雁(らくがん)を手作りする活動を40年以上も続けている。
この活動は、1977年ごろ、当時の生活指導員が米の消費拡大に向けた運動の一環として企画して始まった。数ある女性部の活動の中でも、参加を希望する声が最も多く上がるほど、部員には大人気の活動となっている。当初は米の消費拡大に向けて始まったが、落雁作りのノウハウを学ぶことを目的とした新規加入者も増えて、組織の活性化にもつながった。
もち米とうるち米が原料のらくがん粉と、砂糖などを混ぜ合わせた後、木型に詰めて固めると落雁が完成する。木型には、ビワやブドウなどの果実や、菊やハスなどの花の形のデザインを施してあり、好みに合わせた落雁を作ることができる。低価格なことに加えて、手作りすることでより気持ちのこもったお供えになることも部員に人気だ。
かつて生活指導員として落雁作りの活動を始め、現在は女性部員として長年、活動に携わる北村タツ子さんは「米の消費をどうにか回復させたいという思いで始めた。歴史がある自慢の活動をこれからも続けていきたい」と話す。