茶品評会受賞者祝う・嬉野市 産地のさらなる飛躍を
8月に福岡県八女市で行われた第77回全国茶品評会の受賞者を祝う祝賀会が嬉野市で開かれた。参加した茶業関係者約130人が受賞者らをたたえ、産地のさらなる飛躍を誓い合った。
品評会では、蒸し製玉緑茶部門で三根孝之さん(嬉野市)、釜炒(い)り茶部門で山口孝子さん(同)が個人最高の農林水産大臣賞を受賞。両部門で優れた茶産地に贈られる産地賞1位を嬉野市が獲得し、「4冠」を11年ぶりに達成した。そのほか、同時期に行われた第40回全国茶生産青年審査技術競技会においても、佐賀県代表で出場した嬉野茶業青年会が、24年ぶりに優勝する快挙を成し遂げた。
佐賀県茶生産振興協議会の大島信之会長は「良質茶生産に向けて、日々の茶園管理などに取り組まれた結果が実を結んだ。産地と茶生産者の益々の発展に期待している」と受賞者をたたえた。受賞者を代表して三根さんは「今後も皆さんの指導を受けながら良質茶生産に努め、うれしの茶の振興に貢献したい」と謝辞を述べた。
産地では、2024年産の管理が始まっており、生産者や茶業関係者らの知恵と努力で、次回の品評会でも4冠達成を目指す。