豪雨被害の復旧作業/JA職員が人的支援
JAグループ佐賀は、8月の記録的豪雨の被害を受けた農家の復旧を支援している。豪雨により、県内の農業関係では農地の浸水・冠水が広範囲で発生。農業用ハウスの浸水・冠水も多く、武雄市ではアスパラガスやキュウリ、イチゴ、チンゲンサイなどさまざまな園芸作物も被害を受けた。農家やJA、行政など関係機関の協力による早期の復旧が求められる。
JAさが管内では武雄市や杵島郡を中心に、同JAや連合会、グループ会社の職員が復旧支援にあたっている。浸水したトマト、キュウリ、アスパラガス、イチゴなどの作業支援を行っている。
8月26日には杵島郡江北町で、職員と施設トマト部会25人が、20㌃のハウスで、抜き取ったトマトを外に出す作業を行った。このハウスでは、1㍍ほど生長したトマトが長時間浸水したことで、植替えが必要となったが、この支援により耕耘やレール設置、畦上げまで行うことができ、翌日に定植ができるまで完了した。
27日には同市北方町のアスパラガスハウスで職員とアスパラガス部会約20人が、ハウス7棟でアスパラガスの全刈り取りを行った。このハウスでは最も水かさが増した時でビニールハウス上部まで浸かり、親株が水没したため、親茎すべてを刈り取ることになった。
部会員が鎌を使ってアスパラガスを株元から刈り取り、JA職員がハウスの外へ運んだ。被害を受けた農家は「自分たちだけではどうにもならない。とにかく人手が必要だったため、ありがたい」と話した。
今後も管内の被害状況の把握に努め、必要な支援を実施していく。
写真=刈り取った株を運ぶ職員(27日、武雄市)