第46回入賞作品
佐賀県知事賞
- 『とうみで作業する祖父と伯父』
- 有田町立西有田中学校2年
- 川久保 光莉
- 二人の人物や一つ一つの農具、背景に見えるものなどの表現から、作品に含まれる対象への鋭い観察力が見られる圧巻の作品です。とうみにお米を流しこむ音や周囲に浮かぶ粉塵の香りまで感じられる気がします。主題の深まりや高い表現力を備えており、魅力あふれる作品となっています。
- 『大根ほり』
- 伊万里市立伊万里小学校4年
- 堀田 莉央
- 表情豊かな人物がダイナミックに描かれていて、大きな大根が出てきた瞬間の感動や驚き、喜びがよく伝わってきます。人物の肌や服、土などの色の変化から、描きたいものをじっくりと注意深く観察したことが分かります。見ている人にも元気を与える秀逸な作品です。
- 『いねかり』
- 佐賀大学教育学部附属小学校3年
- 中川 結月
- 豊かに実った稲の収穫に追われる農家の方々の喜びが、画面いっぱいに表れた作品となりました。丁寧に描かれた金色の稲穂からは、お米の重みさえ感じられます。真剣な眼差しや表情からは、お米づくりに対する尊敬の念が感じられる作品となりました。
佐賀県教育委員会教育長賞
- 『種まきの作業』
- 有田町立西有田中学校2年
- 川久保 有華
- 丁寧に種まきの作業を行われている様子がよく伝わってきます。機械の音やお二人の会話が今にも聞こえてきそうです。人物の衣服やコンテナの描写、アスファルトの色の変化など、細部にまでこだわりぬいた表現が伺える秀逸な作品です。
- 『田植え体験』
- 佐賀大学教育学部附属小学校6年
- 橋野 愛依
- 混色が工夫された柔らかい色調が作品を包みこみ、画面全体からとても優しい雰囲気を感じます。人物の表情がにこやかで、参加している皆さんがこの田植え体験を楽しんでいる様子が伝わってくるようです。このような体験が、来年以降も続いていくといいですね。
- 『わくわくする田うえ』
- 佐賀市立兵庫小学校3年
- 宮﨑 丈太郎
- 画面の中央に描かれ、堂々とした存在が感じられる大きな田植え機の音が聞こえてくるような迫力のある絵です。水面を揺らすタイヤや動物など、細部をよく描いています。運転しているお父さんの農作業を見守る姿から、田植えの喜びが伝わってくる作品です。
佐賀県農業協同組合中央会会長賞
- 『みんなで田植え』
- 有田町立有田中学校3年
- 渕上 大夢
- 遠景と近景の構成を意識したダイナミックな構図や強いコントラストを感じる配色が印象的な作品です。作者が友人と一緒に田植え体験に行った場面でしょうか。農業の意義や楽しさを知ることができるこのような体験活動が、今後も続いていくと嬉しいですね。
- 『コロナ禍でのたまねぎ収穫』
- 有田町立大山小学校6年
- 前田 佳那
- 皆さんで協力して収穫されている場面です。題名からも、大変な状況下での収穫までの険しかった道のりが伺えます。収穫時の喜びは大きかったことでしょう。感じた色が素直に表現されていて、作者の表現の意図が強く伝わってくる作品です。
- 『じっじのうし』
- 鳥栖市立麓小学校2年
- 石原 麻季
- じっじが大切に育てられた牛だということが、黒く輝く毛並みとじっじの表情から伝わってきました。毎日、大切に育てた牛を穏やかな表情で温かく見守るじっじの表情が印象的です。牛を大切に育てるじっじへの愛情と尊敬が感じられる作品です。
NHK佐賀放送局局長賞
- 『ばあちゃんはやいね』
- 多久市立東原庠舎東部校7年
- 久米 優佑
- 画面全体に満ちた光や雰囲気の柔らかさ、山あいまでの空間の広がりがよく表現されています。澄み切った空気の中で、風の音や鳥の声、水田の感触や温度などまで感じられるようです。自然に対する作者の思いや素直な表現にとても好感がもてる作品です。
- 『大好きな夏野菜』
- 佐賀市立兵庫小学校5年
- 宮﨑 穂乃花
- 収穫の喜びや食の喜びがストレートに伝わってくる元気一杯な作品です。丁寧に表現された野菜からは、みずみずしさを感じます。それぞれの野菜の色の変化、ハイライトの表現など、細やかな描写が秀逸です。トウモロコシの甘さが口に広がってくる気がします。
- 『じいちゃんのキラキラしたイチゴ』
- 白石町立有明南小学校1年
- 藤松 春稀
- 収穫された箱いっぱいの赤いイチゴ。日に焼けたじいちゃんの表情と画面の奥まで広がる畑から、これまでの栽培の苦労と収穫の喜びが伝わってきます。赤く輝くイチゴを、一粒一粒大きさを変えて丁寧に描いています。収穫されたイチゴの甘さが感じられます。
佐賀新聞社社長賞
- 『豊作を願って』
- 佐賀市立鍋島中学校1年
- 白浜 早也花
- 色の混ぜ方や重ね方の工夫によって色調のバランスが保たれており、田園風景に広がる空気感がよく伝わってきます。特に、影の色に独特の柔らかさを感じます。人物は必要最小限のタッチで描かれており、描きすぎないことで作品全体のよさが増しています。
- 『グングン進むいねかりき』
- 小城市立桜岡小学校4年
- 川原田 すみれ
- グングン進む稲刈り機のスピードと静止しているアオサギの対比がとても面白く、時間の流れやリズムが感じられる魅力的な作品です。たわわに実った稲穂や山々、稲刈り機などの色合いがうまく調和し響きあっています。この後のアオサギのストーリーも気になります。
- 『ママとおにぎり作り』
- 佐賀大学教育学部附属小学校1年
- 龍 輝長
- ママとのおにぎり作りの周りに、一年間のお米の栽培の過程を一つ一つ丁寧に描くことで、収穫されるまでの農家の方の苦労やお米の収穫への感謝の念を強く感じられました。ご飯のおいしさやおにぎり作りの楽しさが、描いた自分やママの表情から伝わってきます。
NBCラジオ佐賀局長賞
- 『田植え』
- 有田町立西有田中学校2年
- 平尾 日乃
- 水面に映りこんだ空に広がる光がとても印象的です。画面の外にも広がりが感じられるように構図も工夫されています。描きたいものや作者の意図がはっきりと分かる作品です。遠方にいる人物は作者でしょうか。この後のストーリーが想像できて楽しいですね。
- 『おいしい旬のぶどう』
- 嬉野市立久間小学校5年
- 福島 結
- 旬のぶどうを頬張る二人。食べる仕草や笑みがこぼれる表情から、コミカルな雰囲気が漂ってくるとても楽しい作品です。出荷のための箱や扇風機の彩色の下に見える簡略化された鉛筆の線や、人物や地面の採色の仕方などから、技能の高まりを感じます。
- 『じいじと田植機にのったよ』
- 伊万里市立東山代小学校1年
- 吉浦 春那
- 一面に広がる田んぼと青い空の下で、笑顔でじいじと田植え機に乗る姿が印象的です。その表情から、豊かな実りを願って楽しく田植えをしている様子がうかがえます。自分の背丈よりも何倍も大きい田植え機の上で、じいじとの会話が今にも聞こえてくるようです。
サガテレビ社長賞
- 『畑の草取り』
- 有田町立西有田中学校1年
- 森本 美桜子
- 作物を育てるための大切な作業を主題にしています。地道で大変な仕事を頑張っている姿に作者の目が留まったのでしょう。タッチが独特で、描き方にも工夫が感じられます。身をかがめた人物を背後から描くという難しい描写に挑戦したことも、作品のよさにつながっています。
- 『げん関を開けたら・・・』
- 鳥栖市立麓小学校4年
- 野口 百誉
- プランターに植えたミニトマトが初めて実った場面でしょうか。真っ赤なミニトマトが見えた瞬間の喜びがよく伝わってきます。背景には田植えの様子が描かれており、農業の異なる過程が同時に表現されています。とても工夫が感じられる興味深い作品です。
- 『ひいばあちゃんのやさい』
- 佐賀市立兵庫小学校2年
- 前田 藍里
- 画面いっぱいに描かれたおばあちゃんの表情からは、収穫の喜びと達成感が伝わってきます。その優しい眼差しと鮮やかな野菜を抱える大きな手から、おばあちゃんを大好きな気持ちとおばあちゃんが大事に野菜を育てたことが伝わってくる絵です。
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