アメとムチ!? 血液サラリ、涙ポロリ
とれたてキッチン
2010年3月:タマネギのチーズ蒸し
タマネギ | 大1個(300g) |
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塩 | 小さじ1/8 |
こしょう | 少々 |
バター | 10g |
カマンベールチーズ | 1/2個(50g) |
黒こしょう(粗びき) | 少々 |
作り方 (調理時間 10分)
タマネギは皮をむいて、根を切り落とし、4つの輪切りにする
皿に1を形を崩さないように並べる。塩、こしょうとバターをそれぞれのタマネギの上に載せ、ラップを掛けて電子レンジ(500W)で5~6分加熱しする(やわらかめにした方が、甘味があっておいしい)
チーズは4つに切り、2に載せて、電子レンジで30秒~1分、少しチーズが溶けるまで加熱します。仕上げに黒こしょうを振る
※チーズはカマンベールのほか、お好みのチーズをかけてもいいですよ
食の話 神山真理(食のエッセイスト)
タマネギ アメとムチ!? 血液サラリ、涙ポロリ
タマネギに含まれる「硫化アリル」は血液をサラサラにし、動脈硬化や高血圧を予防するといわれています。さらに、ビタミンB1の吸収を高める働きがあるので、豚肉やチーズなど、ビタミンB1を多く含む食材と一緒に食べれば、疲労回復&スタミナアップに効果的です。 ただ、この硫化アリル、空気に触れると催涙性の物質が発生します。これが、「タマネギを切ると涙が出る」原因。切れ味の悪い包丁を使うと、タマネギの細胞がつぶれて、この物質がさらに発生しやすくなるので、よく切れる包丁を使うのがコツです。 サラダなどで、タマネギ独特のシャキシャキとした食感を残したい場合は、繊維に沿って切りましょう。反対に煮込み料理など、やわらかく仕上げたい場合は、繊維に対して直角に切って繊維を断ち切ります。辛味は水にさらすと和らぎます。 貯蔵に向くので、通年売られていますが、やわらかくて辛味の少ない新タマネギは、春先にだけ楽しめる、まさに「旬の味」。また、紫タマネギもみずみずしく、辛味や香りもマイルドなので、生食に向きます。ただし、この2つは水分が多く傷みやすいので、保存する際は冷蔵庫の野菜室に入れ、早めに使い切りましょう。 参考文献 『旬の食材 秋・冬の野菜』(講談社) 『ベターホームの野菜料理』(ベターホーム出版局) 『からだにおいしい野菜の便利帳』(高橋書店) |