ほっこり おいしい、秋の味覚。
とれたてキッチン
2011年9月:栗と鶏肉の煮物
栗 | 150g |
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鶏もも肉 | 200g |
シメジ | 1/2パック(50g) |
ショウガ | 小1かけ(5g) |
サラダ油 | 大さじ1/2 |
A | |
しょうゆ | 大さじ1/2 |
酒 | 大さじ1/2 |
B | |
水 | カップ1 |
砂糖 | 大さじ1/2 |
しょうゆ | 大さじ1 |
酒 | 大さじ1 |
作り方 (調理時間 45分)
栗は熱湯に20分くらい浸けます。鬼皮(外側の堅い皮)と渋皮(内側の薄皮)をむき、水にさらします。
鶏もも肉は一口大に切って、Aをまぶし、10分ほど置きます。
シメジは小房に分けます。ショウガは皮をこそぎ、薄切りにします。
鍋に油を熱してショウガを入れ、2.の汁気を拭いて加え、炒めます。B、1.、シメジを入れて、煮立ったらアクを取り、ふたをずらして載せます。20~25分、中火で煮ます。
食のはなし ベターホームのお料理教室
ほっこり おいしい、秋の味覚
ふっくらつやつやの茶色い姿が愛らしい「栗」は、日本をはじめ、中国、ヨーロッパ、米国などに自生し、昔から食されてきました。そのため、栗ご飯や栗きんとん、焼き栗、モンブランやマロングラッセ……と、栗を使った料理は世界各国、実にさまざまです。
栗は炭水化物が多く、糖の代謝を助けるビタミンB1、B2、ナイアシンも含まれるので、効率良くエネルギー補給できます。さらに、栗のビタミンCはでんぷん質に包まれているため、加熱しても損失が少なく、高い美容効果や免疫力アップの効果もあります。皮をむいたり、ゆでたりと、ちょっと手間は掛かりますが、栄養満点で、ほっこりおいしい秋の味覚を思う存分に味わいたいものです。
皮をむくコツは、熱湯に20分ほど浸けておくこと。そうすることで鬼皮がやわらかくなり、むきやすくなります。底面を少し切り落とし、先端に向かって鬼皮を渋皮と一緒にむきます。栗専用の皮むき器を使ってもよいでしょう。ゆでるときは皮ごと熱湯で約30分加熱します。半分に割ってそのまま食べたり、スプーンなどで実を取り出し、つぶしてペーストにするとお菓子にも使えます。
選ぶときは、つやがあり、実に重みがあるものを。鬼皮に穴が開いているものや白い粒が付いているものは虫食いなので避けます。むき栗に比べ、鬼皮が付いている方が鮮度は保たれますが、室温に置いたままにすると虫が湧きやすいので、冷蔵庫のチルド室に保存し、なるべく早めに加熱します。ゆでたり蒸したものは冷凍保存できます。
ちなみに、「桃栗3年、柿8年」という通り、苗木から収穫までに約3年、多くは4~5年かかるようです。ホクホクとしたおいしさと甘味がぎゅっと詰まった秋の味覚を、ぜひご賞味あれ。
撮影:松島 均