食物繊維、ミネラルがバランス良く含まれる保存食
とれたてキッチン
2011年8月:かんぴょうのわさびあえ
かんぴょう | 15g |
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塩 | 小さじ1/2 |
ささみ | 小1本(50g) |
キュウリ | 1/2本 |
ワカメ(塩蔵) | 10g |
A | |
酒 | 大さじ1/2 |
塩 | 少々 |
B | |
砂糖 | 小さじ1 |
わさび | 小さじ1/4 |
酢 | 大さじ1 |
しょうゆ | 大さじ1/2 |
作り方 (調理時間 20分)
かんぴょうはさっと洗い、塩小さじ1/2をもみ込みます。水で洗って、熱湯で15分ほどゆでます。水気を切り、3cm幅に切ります。
ささみにAを振り、ラップをして、電子レンジ(500W)で2分ほど加熱します。粗熱が取れたら細く裂きます。
キュウリは小口切りにし、塩少々(分量外)を振ります。5分ほど置き、しぼります。
ワカメは洗い、水で戻します。熱湯にさっと通し水に取ります。水気を切って、3cm長さに切ります。
Bを合わせ、1.~4.をあえます。
食のはなし ベターホームのお料理教室
食物繊維、ミネラルがバランス良く含まれる保存食
かんぴょうはユウガオの果実をひも状にむいて乾燥させたもので、主な生産地は栃木県で全生産量の8割以上を占めています。生産の最盛期は7~8月ごろで、変色防止・漂白の目的で硫黄薫蒸したものと、天日乾燥させただけの無漂白かんぴょうがあります。肉厚で幅広く、太さがそろっているもの、乳白色のものが新鮮です。
かんぴょうは食物繊維や、鉄分、カリウム、カルシウムなどのミネラルがバランス良く含まれている保存食。メーンの食材として使う機会は少なく、すしの具や、巾着や昆布巻きの帯にすることが多いですが、やわらかくゆでて、酢の物やあえ物、卵とじにしてもおいしく食べられます。
調理するときは、用途に合わせ、戻してから使います。(1)水でさっと洗います。(2)かんぴょう30gに対して塩小さじ1を振り、よくもんで繊維をやわらかくしてから、洗い流します。塩でもむことで表面に傷が付き、煮上がりも早く、また味の染み込みも良くなります。(3)鍋に入れ、約15分下ゆでをします。爪で押してみて、跡が付くくらいになればOKです。
袋煮やいなりずし、昆布巻きの帯などに使う際は、かための方が扱いやすいので、下ゆではせず、(2)の状態で使います。すしの具やあえ物など、やわらかく仕上げるときには下ゆでしてから使います。十分吸水させることで味が均一に浸透しやすくなります。 保存する場合は密閉容器に入れ、日光の当たらない乾燥した涼しい場所に。ただし変色しやすいので、少量ずつ買って早めに使い切るか、まとめて下ゆでし、冷凍保存するとよいでしょう。
撮影:大井一範