清涼感漂う、夏の香味野菜
とれたてキッチン
2011年7月:ひじき入り梅シソチャーハン
ご飯 |
2膳分 (300g) |
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乾燥ひじき | 8g |
ちりめんじゃこ | 10g |
梅干し |
大1個 (20g) |
シソの葉 | 10枚 |
サラダ油 | 大さじ2 |
塩・コショウ | 少々 |
作り方
ひじきはたっぷりの水に約20分漬けて、やわらかく戻し、水気を切る。長い場合は食べやすく切る
シソは軸を取って細切りにし、水にさらして水気を切る。梅干しは種を取り、果肉を包丁で細かくたたく
フライパンに油を強火で熱し、じゃこ、ひじきを炒める。油が回ったら、ご飯を加えてさらに炒め、全体が混ざったら、梅干し、塩・コショウを加えて調味する。
盛り付けて、シソを載せる
食のはなし ベターホームのお料理教室
清涼感漂う、夏の香味野菜
清涼感漂うシソは、夏の和食の彩りに欠かせない香味野菜ですが、実は中国原産の野菜。日本では平安時代以前から栽培されていたといわれています。香りが良く薬味に使われる青シソ(大葉)の他、梅干しなどの着色に使われる葉が紅紫色の赤シソ、香りが良い「芽(芽シソ)」や「穂(穂ジソ)」などがあります。
シソは、ビタミン、ミネラル類が多く、特にカロテンとビタミンB2、カルシウムの含有量は野菜の中でも群を抜いている、栄養豊富な緑黄色野菜です。ただし、1回の食事でたくさん摂取できるものではないので、薬味や刺し身の彩りはもちろん、汁物の吸い口にしたり、肉や魚に挟んで揚げたりと、食べる機会を増やしたい野菜です。
調理のときは、乾燥を防ぐため、使う直前まで水に漬けておくか、冷蔵庫に入れておくようにします。千切りにして薬味にする場合は、茎とかたい葉脈を切り取り、何枚か重ねて丸め、端から細く切るときれいに切れます。あくがあるので、切った後、さっと水にさらすと切り口が黒ずみにくく、緑色がきれいに保てます。
選ぶときは、葉先までピンとしていて、葉や切り口が変色していないものを。保存の際は、乾燥を防ぐため湿らせたキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて野菜室へ。1週間以内に使い切ります。
ちなみに、シソの香り成分には高い抗酸化作用と防腐効果、食欲増進作用があります。暑くて食欲のないときには、さまざまな料理の彩りにシソを活用し、たくさん食べるようにしましょう。
撮影:大井一範