みどり地区ミカン初選果
JAさがみどり地区管内で2025年産ミカンの選果が17日から始まった。初日は約10㌧を関西に出荷した。今シーズンは中晩かんを含めて約8400㌧、販売額約25億円を見込んでいる。
25年産は、梅雨明け以降、高温乾燥で推移したが、盆前の降雨により、糖度は前年より低く推移。酸度は低酸傾向で生育している。同地区みかん部会では、マルチ被覆拡大など品質向上対策を徹底するとともに家庭内選別や選果場内での丁寧な取り扱いによるイタミ果防止対策の徹底などを重点的に取り組む。
同日、鹿島みかん選果場安全・豊作祈願祭を鹿島地区みかん集出荷施設で開き、生産者やJAなど約25人が参加。同JAの佐々木慎一専務は「事故に気を付けながら生産者が丹精して栽培したミカンを丁寧に作業してほしい」と話した。
選果場ではベルトコンベヤーを流れるミカンを作業員がチェックしたあと、光センサーで糖度や規格、熟れ具合などを選別。県統一の基準を満たしたものはブランドミカン「さが美人」として出荷される。