青年部組織活動実績発表~「やってみゅ~だ」言葉のパワー~
第67回JA佐賀県青年大会の組織活動実績発表で最優秀賞を受賞したJA伊万里青年部大川支部丸尾大介さんの発表の要旨を紹介する。
伊万里市大川町は、梨の生育に適した土地だ。伊万里市の梨の歴史は古く、明治39年に5代前の高祖父ら大川町の青年12人が栽培の一歩を踏み出した。梨園の片隅には伊万里梨のルーツとも言える樹齢120年樹が現存していて、今でもたくさんの果実を実らせている。
大川支部では、水稲プロジェクトや小学生への食農教育、恋活といった活動に加え、地域の祭り行事「やってみゅ~だin大川町」の運営に力を入れている。35年前に同町産の農畜産物を食べてもらいたい!という思いで先輩部員が始めた青年部単独の祭りは、町民全体で取り組む一大イベントに成長を遂げた。
同市で初めて花火の一尺玉を打ち上げるため、資金集めに励んだ。他の祭りや大会に参加し、屈強な男たちにも負けず、賞金を獲得。目標金額を達成した。見事に打ち上げた一尺玉は観客の注目を集めた。以降毎年欠かさず打ち上げ続けている。
部員の減少や個々の農業経営、農地の保全など、課題は山積している。高祖父は12人の青年でアクションを起こした。同支部には高祖父の4倍、48人の仲間がいる。同町民が団結する合い言葉「やってみゅ~だ」。これまでの歴史を尊重し、繋ぎながら新たなアクションを起こしたい。