栽培管理技術向上で安定出荷へ・佐賀県いちご部会研修大会
JAグループ佐賀園芸特産振興協議会と佐賀県いちご部会は7月29日、佐賀市で第46回佐賀県いちご部会研修大会を開いた。部会員や県、JA関係者ら約100人が出席。
2021年産は6年連続で10㌃当たり収量4㌧以上を達成。県ブランド品種「いちごさん」の作付面積は県全体の約90㌫まで拡大した。県産の他品種と比較した10㌃当たり収量は128㌫(4・4㌧)、販売金額131㌫(613万円)と飛躍的に向上。一方で、年内から厳寒期の収量確保が課題となった。大会ではシーズンを通した安定出荷に向け、栽培管理技術の普及を目指し、安定経営への意識を統一した。22年産は①生産性の高い苗づくり②安定出荷に向けた高温対策③ハウス内環境の見える化・温湿度管理の適正化―などに取り組む。部会平均10㌃収量5㌧、販売金額700万円を目指す。
佐賀県農業技術防除センターの小川浩樹専門技術員が、21年産の反省と課題を踏まえた安定生産方法について講演した。天候不順時の対応や炭疽病、ハダニ対策の重要性を説明。的確な温湿度管理・薬剤防除の徹底、作型分散、0枚育苗・雨除け育苗の実践を呼び掛けた。
第46回佐賀県野菜生産改善共進会「施設いちごの部」の表彰も行い、中山一男さん・美和さん(からつ)が個人の部で最優秀賞に輝いた。
写真=最優秀賞を受賞した中山一男さん(29日、ガーデンテラス佐賀ホテル&マリトピア)