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「いちごさん」出荷順調/ブランドデビュー4年目

さが本所/1202「いちごさん」出荷順調.JPG 10月にデビュー4年目を迎えた佐賀県産イチゴ「いちごさん」の収穫が始まっている。
 同県の「いちごさん」生産農家は年々増加しており、2021年度は全体の約90%にあたる621戸が栽培。出荷数量は順調に増加しており約5300㌧の出荷を見込む。
JAさが佐城三神いちご部会の陣内敬部会長(43)は12月2日、多久市の圃場で「いちごさん」の収穫・出荷作業を行った。イチゴを栽培して17年目になる陣内さんは、19年から「いちごさん」に全面切り替え、21年産は11月15日から出荷を始めた。「乾燥や10月の高温などにより生育にバラつきはあるが、雨量が少なく天気が良かった分、おいしいイチゴに仕上がった。いちごさんは見た目だけでなく、糖度・酸味のバランスもいいので、ぜひ味わってもらいたい」と笑顔で語った。
JA担当者は「いちごさんは花数が多く生産者の収量アップにつながる品種。真っ赤な見た目は消費者からも人気。今後も販路を拡大したい」と話した。
陣内さんは「これから寒くなりイチゴには過酷な時期になる。いかに栽培技術で春につなげるのかが農家の課題」と高品質な「いちごさん」生産へ向け意気込んだ。

写真=「いちごさん」の収穫をする陣内部会長(12月2日、多久市ハウス)