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「うれしの茶」一番茶の販売がスタート/入札額最高は過去最高額の1㌔当たり53000円

さが杵藤/0410うれしの茶初入札.jpg 佐賀県嬉野市の西九州茶農業協同組合連合会は10日、同茶連で2021年産「うれしの茶」の新茶初入札会を行った。昨年より3日、例年より10日ほど早い開催となった。1㌔当たりの最高値は5万3000円で(株)小野原製茶問屋が過去最高額で競り落とした。平均単価は5300円(前年比104.5%)で前年を上回る単価でのスタートを切った。良質の物は高値で販売され、今後が期待される初取引となった。
 「うれしの茶」は嬉野市を中心に佐賀県と長崎県内で栽培されており、初入札会では19戸の農家が「サエミドリ」や「ユタカミドリ」などの品種を中心に3210㌔(同273%)を上場。茶商29社が茶葉の色や香り、形状、水色などを入念に確かめ、21年産の初値が決まった。
 21年産は、温暖な気候により順調な生育となり、新芽も柔らかく、芽揃いも近年になく良好。品種間、産地間の生育差も順調で、最盛期は4月下旬に迎える見込み。品質はここ数年と比べ最高で、気温の上昇とともに香りの高い味の濃厚な「色・味・香り」の三拍子そろった茶が生産される。
 同茶連の小田昭徳課長は「一番茶摘みの最盛期は4月下旬に迎える。外出が困難な時期だと思うが、おいしいうれしの茶を早めに茶の間に届け、皆さんで味わってほしい」と話した。
 21年は連日入札会が5月14日まで開催され、入札は8月中旬まで随時行われる。
同茶連での21年産茶の取り扱いは栽培面積1537㌶で販売数量1235㌧、販売金額約16.5億円を計画している。
 JAさがみどり地区茶業部会の三根孝一部会長は「極端な冷え込みや霜もなかったため、品質は例年並みに良好。生産終了まで高値で販売できれば」と期待していた。

写真=昨年に比べ順調なスタートを切った「うれしの茶」入札会(10日、西九州茶農業協同組合連合会)