病害虫対策
厳しい自然環境の中で、野菜づくりを行うのは病気や害虫との闘いです。プロの農家でさえ難しい完全無農薬栽培に、はじめから挑戦するにはハードルが高すぎるでしょう。
でも、出来る限り農薬は使いたくないもの。かかってしまった病害虫に対し、仕方なく農薬を使用する場合は、環境に配慮した天然成分の農薬などもありますので、こちらを優先的に使用し、普通の農薬を使用する場合も指示されている回数や量を守りましょう。
- 減農薬につなげる第一歩として病気に強い種や苗を選ぶ
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- 耐病性品種や抵抗性品種の種を選びます。
- 病気に強い台木に穂木を接いだ「接木苗」を選びます。
- 輪作する方法も病害虫対策の技術です。
- 同じ野菜の面積をあまり広く取らず、相性のよい野菜をたくさん作ることでも病害虫の発生を抑制できます。
- 芽が出てから
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- 畝(うね)に防虫ネットや寒冷紗をトンネル状に覆うことで、蛾や蝶が卵を産みつけるのを防ぐことが出来ます。
- ある程度大きくなったら、風とおしが良くなるよう寒冷紗をはずし苗を間引きします。
- 葉が大きくなり花が咲いてから
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- アブラムシに天敵のてんとう虫が効くように、生物や植物を使った防除方法があります。
- マリーゴールドのように、土の中のセンチュウの密度を減少する働きがある植物もあります。また、微生物農薬などもあり、野菜の種類や適応害虫などによって選びます。
- 全般的に
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農薬を使用することなく収穫を得ることができれば良いですが、きれいな野菜をたくさん収穫したいなら、頼りになる方法です。
但し、日本の厳しい農薬取締法のもと、農林水産大臣の登録を受けた農薬で、正しい使い方を守ります。
※農薬取締法
第一条 この法律は、農薬について登録の制度を設け、販売及び使用の規制等を行なうことにより、農薬の品質の適正化とその安全かつ適正な使用の確保を図り、もつて農業生産の安定と国民の健康の保護に資するとともに、国民の生活環境の保全に寄与することを目的とする。