家庭菜園のススメ

ブロッコリー

ブロッコリー 苗の植え付け 〜 追肥

秋・冬野菜のブロッコリーは、蕾(つぼみ)の部分を収穫します。キャベツや白菜と違い、長期間収穫できる楽しみがあります。
プランター栽培に適した品種の中には、一般に茎ブロッコリーと呼ばれる、茎状(棒状)に小さなブロッコリーがたくさんできる「スティックセニョール」や中早生の品種で、比較的早めに収穫できる「ハイツ」があります。
ハイツは、最初の頂花蕾(ちょうからい)を収穫後、下の方から出るわき芽(側花蕾)を収穫でき、長期間収穫できるタイプです。今回は「ハイツ」を植えます。

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作業手順 (苗の植え付け)

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    準備するもの
    ブロッコリーの苗、プランター(20リットル)、培養土(肥料入り)、ぼら土、タマネギネット2枚、虫除けネット(市販品)、洗濯バサミ(数個)、ヒモ。
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    手順2
    水はけを良くし、また、底からの虫の侵入防止効果を高めるため、タマネギネットにぼら土を半分程度入れ、広げながら底に2つ敷く。
    ネットに入れる事で、ぼら土をリサイクルしやすくなる。
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    手順3
    肥料入り培養土を、プランターのフチから2〜3センチ下まで入れる。
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    手順4
    土の表面を、軽くならす程度に整地する。
    整地の際、土を押し付けない事。押し付けると、土が締まり作物の生育が悪くなる。
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    手順5
    人差し指と中指の間に茎を通し、ポットをひっくり返して苗を手に取る。
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    手順6
    植える苗は一つ。プランターの中心に、苗の土の高さと同じ程の穴を掘り植え、周りの土を寄せ軽く押さえる。
    植える深さは、土の表面と苗の土の高さを同じ程度にする。
    深く植えすぎると病気の原因に、浅すぎると乾燥してしまう。
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    手順7
    水を、プランター全体に、底から出るまでたっぷりと与える。
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    手順8
    虫除けネットにセットされている針金2本を、プランターの穴に挿し込み立てる。
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    手順9
    同じくセットされているネットを、すっぽりと全体を包み込むように被せる。
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    手順10
    数箇所を、洗濯バサミで仮止めする。
    この状態でも、虫除け効果はあるが、ネットの裾に隙間があると、虫の侵入を許してしまう。
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    手順11
    出来る限り隙間をなくし効果を高めるため、ネットの裾をヒモで結ぶ。
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    手順12
    虫除けネットを使う注意点として、作物が生長し葉がネットにつかないようにする事。
    葉がついてしまうと、ついた部分にネットの上から蝶などが卵を産み付けてしまい、ふ化した幼虫がネットの中で蔓延し、かえって逆効果になってしまう。
    ネットを広げるか、大きく生育したら取り払う。

※日当たりの良い場所に置く。通常の管理で与える水は、ネットの上から与えても大丈夫。

作業手順(追肥と水遣り)

最初に出る葉をいかに大きく育てるかが、大きなブロッコリーをたくさん収穫できるかのポイント。
水遣りは大切な管理作業。土の表面が乾いたら、底から出るくらいたっぷりと与える。
追肥は、植え付け後、約20日から1ヶ月の間に小さな花蕾が見えてきた頃。
配合肥料を、手に一掴み(約50g)株から少し離した周りに数箇所に分けて与え、土と肥料を軽く混ぜ込む。

ブロッコリー 収穫

10月初旬に植えたブロッコリーが最初の収穫時期を迎えました。
(12月下旬:九州・佐賀県地方)
定植後に被せていた「虫除けカバー」は、葉が大きくなり、ネットに触れる頃にははずしましょう。
ネットのおかげで、一回も消毒せず無農薬で育てることが出来ました。

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作業手順

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    手順 13
    ハサミや包丁を使って収穫する。
    この時、今後生長するわき芽(側花蕾《そくからい》)を収穫するため、なるべく葉を残して収穫する。
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    手順 14
    今後も、わき芽(側花蕾《そくからい》)の生長とともに、随時収穫できる。

※収穫が遅くなると、黄色く変色します。
最初の頂花蕾(ちょうからい)を収穫した後のわき芽(側花蕾)も、約2週間程度で大きくなるので、毎日の観察を怠らず、随時収穫しましょう。