お茶・栄西茶(えいさいちゃ)

日本茶発祥の地、佐賀県脊振山山麓


現在の日本茶をもたらしたのは、臨済宗の開祖「栄西禅師」とされ、現在から約800年前の西暦1191年、佐賀県脊振山山麓にある霊仙寺(りょうせんじ)内石上坊の庭に、日本で始めて蒔いたとされています。
宋(現在の中国)で修行を終えた栄西は、多くの経典と一緒に薬草として茶を育てようと、種を持ち帰り育てる場所を探しました。
佐賀県と福岡県の県境に連なる脊振山には、中国の山並みを思わせる眺望の素晴らしさがあり、茶と同じツバキ科の仲間で、国の天然記念物に指定された「千石山サザンカ自生北限地帯」※であることも、宋から持ち帰った大切な茶種を蒔くのにふさわしい場所として選んだ理由と思われます。
※指定日:昭和32年7月2日
この由緒ある栄西茶は、日本最初の茶樹栽培地の歴史を持ち、新緑の頃に朝霧に包まれるという最適の条件の中で育ちます。
中国の唐の時代の製茶法で、宋~明の時代に伝えられたとされる「釜炒り手もみ」のお茶は、三日月の形状で保存した際の変質が少なく、黄金色で清く澄んだ湯の色をした、日本茶の中でもカラッとした独特の風味を醸し出す爽やかな味です。また、渋みもなくまったりと濃厚な旨みも特徴です。
ぜひ、茶栽培発祥の地、佐賀県吉野ヶ里町の「栄西茶」をお楽しみください。
参考

▲霊仙寺前に広がる茶園
品質の良い茶葉の採れる条件としては、寒暖の差が比較的大きく年間を通じて霜がないこと、平均気温が13度以上で涼しい環境を求め、年間の降雨量が1,500mm前後で朝霧に覆われる場所が適地とされています。
佐賀県佐賀地方の平均気温、年平均値は16.1度。降水量、年平均値は1,888.1mmです。(佐賀県統計年鑑平成17年度版参照)栄西茶が栽培される茶園は、標高約300mに位置します。
栄西茶のお求めとお問い合わせは
JAさが三神エリア 園芸部
みかん選果場 TEL0952-52-3459
データ
出荷時期
成分表 茶類:かまいり茶 浸出液(100g中)
エネルギー (kcal) | ナトリウム (mg) | カリウム (mg) | カルシウム (mg) | マグネシウム (mg) | リン (mg) |
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0 | 1 | 29 | 4 | 1 | 1 |
ビタミンB1 (mg) | ビタミンB2 (mg) | ビタミンC (mg) | 葉酸 (mg) | コレステロール (mg) | 食物繊維 (g) |
0 | 0.04 | 4 | 18 | (0) | - |
参照/科学技術庁資源調査会編「五訂日本食品標準成分表」より