無人ヘリ

無人ヘリ

JAグループ佐賀では、食料の安定生産・供給のため農業生産に かかる技術指導におきまして、農作物の防除技術の一環として、 無人ヘリによる適正防除を行っています。

地域住民の皆様へ

無人ヘリ防除については、国内の食料自給率向上のための農作物の安定生産、農家の高齢化による農作業の省力化・低コスト化には欠かせません。
特に、農業県である佐賀県については、全国に先駆けて無人ヘリ防除を実施し、実績もあります。
現代ならびに未来の子供たちに「日本の食文化」を伝えるため、また今後の日本農業の発展のためにも、地域住民の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

1.無人ヘリの利用技術と利点

  1. 遠隔操作のため、湿田や傾斜地圃場での利用ができます。
  2. 天候不順でも、晴れ間をぬいながらの作業が可能で小規模でも臨機応変に適期に対応できる機動性があります。
  3. 少量の薬剤をきめ細かく適正に散布できます。
  4. 従来の地上作業より一日当たりの防除能力が格段にアップしたことで、 近隣の一斉防除ができます。

2.無人ヘリ防除によるメリット(従来の農家による防除との違い)

  1. 薬剤を適正に散布することで、薬剤散布量を軽減できます。
  2. 一斉防除をすることで、病害無視の発生を抑制すること、また発生した際の被害を最小限で抑えることができます。
  3. 国家資格取得者が、無人ヘリ用薬剤として国が登録した薬剤を散布するので、収穫された農作物は安心して『食』することができます。

3.ドリフト(薬剤の飛散)低減対策

一般にヘリ防除については、ポジティブリスト制度の導入により、ドリフト(薬剤の飛散)問題が取り沙汰されております。
これは、有人ヘリ(またはセスナ機)による航空防除に対する問題が大きく、JAグループ佐賀が取り組む無人ヘリ(産業用ヘリ)防除では、適切な操作・防除を行えば特に問題はありません。
しかし、薬剤の飛散がゼロではないため、飛散防止策の徹底を指導しています。

ドリフト低減指導

  1. 低空飛行による散布。(無人ヘリ防除は、ヘリの真下に吹き付け防除をおこないます。)
  2. 気象条件(風向き・風速等)に注意し、近隣の作物・民家等への配慮を行い風が強い場合は散布しません。

4.無人ヘリ整備事業

JAさがでは、無人ヘリの整備事業を展開しています。ヤンマーならびにヤマハ無人ヘリの整備資格(3級整備士)を有した3名の整備士が、県内約60機の無人ヘリ整備を実施しています。
また、佐賀県独自の飛行50時間点検を実施し、事故・トラブルの未然防止に努めています。

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