果樹・温州ミカン

佐賀県では、天山山麓や多良岳山麓を中心に盛んにミカンを栽培しています。この山間は「オレンジベルト」と呼ばれ、各地区の気候条件や土壌条件を生かした、ブランドミカンづくりも積極的に行われています。
県産の温州ミカンは、9月下旬から始まり、早熟系早生温州、早生温州、貯蔵ミカンで人気の普通温州へとリレー販売を行い、年が明けて3月下旬まで出荷しています。
≪佐賀みかん≫
JAグループ佐賀 スキッピーと学ぼう佐賀の野菜と果物~ミカン編~
JAグループ佐賀 スキッピーと学ぼう佐賀の野菜と果物~果試35号編~
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▲純白のシートが広がる園地

▲光を浴びるミカン

▲ミカンの花
個性
高糖度ミカンの生産に積極的に取り組み、園地を白いシートで覆うマルチ栽培の技術を確立しています。その高い生産技術で作られるミカンは、甘味酸味とのバランスが絶妙で、青果をあつかうプロをもうなずかせるおいしさが自慢です。
また、厳しい選果と光センサーによる糖度と酸度測定で選りすぐられた、JAさが特選ブランド「さが美人」は、“味”に自信のある逸品です。外観品質基準を満たしたものだけにその称号が与えられます。
健康
ミカンは、ビタミンCやビタミンP(ヘスペリジン)などの成分を多く含んでいます。ビタミンPは、毛細血管の強化や血圧の上昇を抑制すると言われています。ビタミンCの吸収を助け、コラーゲンを作る働きなども補強してくれます。ビタミンPは特に白いスジに多く含まれていますので、取らずに食べましょう。
また、「ベータ・クリプトキサンチン」という物質が他の柑橘に比べて非常に多く、輸入オレンジの約60~100倍多く含んでいます。強力な発ガン抑制作用があるとされ、ベータ・カロチンの約5倍あると注目されています。
選び方
果実の形が少し扁平で、色が濃くて皮が薄いものが良いでしょう。
由来
柑橘の原種は約3千万年前のインド北東部、アッサム地方を発祥とし、様々な種類へと変化しながらアジア、中国へと伝わったとされています。最初に栽培したのは中国で、約4千年も前から柑、橘、橙に区別し、栽培史として詳細に記録されています。
温州ミカンは、鹿児島県長島町が原生地との説が有力で、同町で偶発実生により発生したとされる樹齢約300年の温州ミカンの古木が昭和19年まで残っていたそうです。
データ
品種 | 『上野早生』 『宮川早生』 『大津4号』 『興津早生』 『青島』 『清水4号』 |
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主な出荷先(地方) | 東北・甲信越・関東・関西・九州 |
主な産地(JA・地区名、合計)
JAさが(佐城地区・神埼地区・東部地区・みどり地区・白石地区)
JAからつ、JA伊万里
合計約14,690t(令和3年度販売数量
出荷時期(花梅・小梅・大梅)
品種一覧
※店舗によって取り扱い商品は異なりますので、事前に店舗にご確認のうえ、ご来店ください。