農産・米
日本で栽培されている米は「ジャポニカ米」で、900種類前後の品種があります。
温暖な気候に恵まれる佐賀県は、日本最古の水田跡と言われる菜畑遺跡や、弥生時代の大規模な環壕集落、吉野ケ里遺跡が点在するなど、古くから稲作とともに発展してきました。江戸時代に本格化した干拓によって広がった佐賀平野は、ミネラル豊富で肥沃な大地となり、全国屈指の米どころです。
▲佐賀米
▲うるち米
しっかり食べよう「朝ごはん」!
個性
「さがびより」「夢しずく」は佐賀県独自の銘柄として、全国の実需者に親しまれています。特に「さがびより」は生産者やJA、関係機関が一体となって育ててきた銘柄で、「米の食味ランキング(日本穀物検定協会公表)」において、最高ランクの「特A」に14年連続(平成22年~令和5年産)で評価されています。さらに、佐賀県産「夢しずく」は4年連続(平成29年~令和2年産)で「特A」評価を受けています。また、佐賀県は全国でも有数のもち米産地で、「ヒヨクモチ」は「佐賀よかもち」の名称で全国的に使用・販売されています。
「うるち米」と「もち米」の違い
「うるち米」とは、普段私達が食べている米です。「もち米」は、餅や菓子などに加工される米のことです。アミロースとアミロペクチンと言うでんぷん分子の含有率の違いで、炊き上がったときの粘りに違いが出ます。アミロースを20%ほど含む「うるち米」と比べ、よく粘る「もち米」は、アミロペクチンがほぼ100%で出来ています。
健康
欧米化してしまった日本人の食生活がメタボリックシンドロームなどの生活習慣病に大きく関係していると言われています。そんな中、ごはん食は、栄養バランスが取りやすい食事とされていて、小麦粉などをパンに加工して食べる「粉食」と比べ、米を粒のまま食べる「粒食」なので、インスリンの分泌が低く肥満を防ぐ効果があると言われています。
肉・野菜・魚と、さまざまな料理と相性がよく、諸外国では日本食が見直されブームとなり、それが定着している国もあるようです。
また、「朝は忙しくて時間がない」「ダイエットのため」なんて人がいるかも知れません。でも、自分の意思で抜く人も「良くは無いこと」と分かっているはず。学生の勉強にも、社会人の仕事にも、「記憶力」や「集中力」は大切です。これらを発揮する「脳」がしっかり働くためには、エネルギー源であるブドウ糖をとる必要があります。
「ごはん」はまさに理想のエネルギー供給源で、米を粒のまま食べる「粒食」なので、ゆっくりと消化・吸収され、脳へも継続して安定的に供給できます。それに、何よりも朝ごはんを食べると「元気」が出ると思いませんか?しっかりと朝ごはん食べて、元気に過ごしてください。
佐賀米の紹介『さがびより』
暑さにに強く、品質、食味とも優れた新しい品種として、10年余りの開発を経て、平成21年秋にデビューしました。雨が降り続いたり強い風が吹いたり、気候が大きく変動する中でも知恵と努力を重ね、収穫する秋には笑顔で晴れやかな佐賀日和(さがびより)を迎えられますように・・・。そんな「思い」を込めて、『さがびより』と名づけました。つやがあり、粒が大きく、もっちりした食感で甘みや香りがあるのが特徴です。
佐賀米の紹介『夢しずく(ゆめしずく)』
「キヌヒカリ」と「ひとめぼれ」を両親に、純佐賀県生まれの品種です。ほどよい粘りと優れた味わい、ふっくらツヤのある光沢が高い評価を受けており、佐賀を代表する逸品です。
佐賀米の紹介『ヒノヒカリ(ひのひかり)』
『さがひのひかり』の名前で販売されていて、九州をはじめ、関東、関西へ出荷されています。『色ツヤ・旨味・粘り』の三拍子揃ったお米として人気が高く、かめばかむほどに深い味わいがあります。
佐賀米の紹介『天使の詩(てんしのうた)』
平成5年に佐賀県農業試験研究センターにおいて、「西海201号」を母に、「関東165号」を父に人工交配によって誕生しました。その後様々な研究が重ねられ、平成15年に奨励品種に認定されました。炊き上がりは、光沢があり冷めてもほどよい粘りと甘みがあるのが特徴です。
佐賀米の紹介『たんぼの夢(たんぼのゆめ)』
「佐賀5号」を母に、「奥羽346号」を父に生まれました。伊万里地区を中心に栽培されている品種で、外観と品質に優れた食味のよいお米です。
佐賀米の紹介『七夕こしひかり(たなばたこしひかり)』
佐賀県西南部の有明海に面した平野部、白石町で栽培される極早期栽培のコシヒカリです。 県内で一番早く収穫されるお米で、旧暦の七夕のころ(8月7日前後)に収穫されるため、「七夕コシヒカリ」と命名されました。 同県の特別栽培農産物の認証を受けた減農薬・減化学肥料栽培に取り組み、品質重視の米づくりを心がけ、夏の暑い時期に刈り取るため、収穫後2時間以内に共同乾燥調製施設において通風処理を行います。 堆肥や有機質配合肥料を使用して栽培するお米ですから、モチモチとした食感で、甘みがあり、ピカピカに炊き上がる自信の良食味米です。
佐賀米の紹介『上場産こしひかり(うわばさんこしひかり)』
日本海は玄界灘に面した上場地区の棚田に、天然の湧き水を引き込み育てるおいしいコシヒカリです。 対馬暖流の影響を受け昼間は暖かく日が沈むと冷涼な気温となり、お米の甘味を増してくれる好条件のもと、安全・安心で、より食味の良い米づくりに努めています。
佐賀米の紹介『佐賀よかもち(ヒヨクモチ)』
もち米本来の風味がたっぷりと詰まった、“もち米の中のもち米”です。ひきや粘り、膨らみも十分で、加工した際に色つやが良く、お餅や和菓子、あられなどに最適で、様々な商品に利用されている人気の品種です。
スポーツ選手に人気の餅
水泳やマラソンなど、持久力が重要となる選手の多くは「カーボローディング」という、エネルギー源である炭水化物をより多く摂取し、筋肉に蓄えるための食事方法を取り入れています。
ご飯やうどんでも摂取できますが、お餅は一度蒸してからつきあげ固めるため、とても消化吸収がよく、しかも、煮たり焼いたりとおいしく食べることができ、少量でもたくさんのエネルギーを得ることができるとしてスポーツ選手に人気があるようです。
データ
出荷時期
他産地を一歩リードする「さが水田農業」
▲JAさが久保田カントリーエレベーター
佐賀県では、実需者の「均質で安定した出荷体制を」という要望に応えるため、全国に先駆け共同乾燥調製施設の整備を進めてきました。このため、現在では共同乾燥調製貯蔵施設(カントリーエレベータ)は27か所、共同乾燥調製施設(ライスセンター)は98か所の施設を有し、約80%という高い普及率により、安定した品質と供給体制を維持しています。さらに、各施設には色彩選別機などの導入を進めながら、製品の品質・安定性を高めています。
成分表
成分表 水稲めし 精白米(100g中)
エネルギー (kcal) | たんぱく質 (g) | 炭水化物 (g) | カルシウム (mg) | カルシウム (mg) | 鉄 (mg) |
---|---|---|---|---|---|
168 | 2.5 | 37.1 | 29 | 3 | 0.1 |
ビタミンB1 (mg) | ビタミンB2 (mg) | ビタミンB6 (mg) | ビタミンC (mg) | コレステロール (mg) | 食物繊維 (g) |
0.02 | 0.02 | 0.02 | (0) | (0) | 0.3 |
出典:五訂日本食品標準成分表(科学技術庁資源調査会)
成分表 もち米製品 もち(包装もち100g中)
エネルギー (kcal) | たんぱく質 (g) | 炭水化物 (g) | カルシウム (mg) | カルシウム (mg) | 鉄 (mg) |
---|---|---|---|---|---|
235 | 4.2 | 50.3 | 66 | 7 | 0.2 |
ビタミンB1 (mg) | ビタミンB2 (mg) | ビタミンB6 (mg) | ビタミンC (mg) | コレステロール (mg) | 食物繊維 (g) |
0.01 | 0.02 | 0.04 | (0) | (0) | 0.8 |
出典:五訂日本食品標準成分表(科学技術庁資源調査会)
※店舗によって取り扱い商品は異なりますので、事前に店舗にご確認のうえ、ご来店ください。