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原料生産省力の工夫/耕作放棄のミカン園活用しジュース開発

mi-170302みかん振興大会.jpg  JAさがみどり地区園芸部と多良岳オレンジ海道を活かす会は、耕作放棄地で作った原料を使った丸絞りミカンジュースの開発に乗り出した。耕作放棄地の増加を食い止めることや、同地区産果実の販売促進につなげるのが目的。2、3年後の商品化を目指して試験・検討に取り組んでいる。
同地区は、15年間でミカン生産者が約半数に減少。毎年約40人が部会を脱退していき、新規就農者は年間数人程度にとどまる。平均年齢は65.8歳と高く、将来の担い手不足と耕作放棄地の増加が地域の課題だ。
この現状を打開するために同会が立ち上がった。試作の原料は、放棄されたミカン園に手を入れて生産。マルチシート被覆をして、農薬を使わず最小限の労力で栽培した。
これまでも、同地区産ミカンのジュースは製造されていたが、今回は手搾り・丸搾りで果汁本来のうま味を引き出し従来品と差別化する。ふるさと納税の返礼品として扱うなど、さまざまな販路をつくり、同地区産果実の販売促進や地域活性化につなげたい考えだ。
ジュースを試飲した生産者は「味は甘くて濃厚。耕作放棄地で作ったとはわからないほどおいしく仕上がっている」と太鼓判を押した。
JAの担当者は「将来的には根域制限栽培などで生産された高品質な果実の規格外も含めた商品化も視野に入れ、地域の農業振興につなげたい」と話す。
 

  写真=丸絞りジュースを試飲する生産者
  日本農業新聞:2017年3月26日

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