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強制執行について その6 

p35_01houri... 今回は建物の明け渡しの強制執行について説明します。
 建物の入居者に対して、貸主がその建物を明け渡せとの判決を得て確定した場合(仮執行宣言が付いたときは確定前)、入居者に対して明け渡しの強制執行が可能となります。
 まず、判決に対して強制執行をしてよいとの裁判所の文書を入手します。これを「債務名義」と呼んでいます。この債務名義を取得した後、裁判所に執行の申し立てをすることになります。その手続きは弁護士に任せてしまうのが安心です。ここでは執行の流れを説明します。
 執行の申し立てをすると、裁判所の執行官と一緒に申立人側の弁護士が建物に入って、建物の内部の状況を確認するとともに、基本的には1カ月以内に退去するよう催告する文書を室内に置いたり、入居者に渡したりします。そして、任意に退去しないときは、いつ強制執行するのか、その旨を告知します。
 その後、入居者が退去しないときには、指定された日時に執行官が来て、実際の明渡執行に着手します。このとき、入居者が居なくても執行に入ります。
 執行は執行を専門とする業者を手配して、その業者が室内の物を種類別に梱包(こんぽう)し、用意したトラックに積み込みます。借り主が設置したものではないエアコンなどは取り外しませんので、貸主の設置にかかるものか否かの確認のために、通常は貸主あるいは貸主側の管理業者も立ち会うことになります。
 室内の物をトラックに積み込み、建物の鍵を交換して建物の明け渡しは終了です。積み込まれた荷物は約1カ月間倉庫に保管して、入居者がこの間に取りに来なかった物は最終的には廃棄処分となります。
 次回は建物明渡執行に当たっての注意点などを説明します。 


2017.1.16

 

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