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強制執行について その1

 

p33_08houri... 今回から強制執行について説明したいと思います。
 強制執行というと、建物の明け渡しとか、預貯金や給与の差し押さえなどが連想されると思います。また、競売という言葉も強制執行から思い浮かぶのではないでしょうか。これから、強制執行の種類、要件、注意点などについての説明をしたいと思います。
 強制執行の種類としては、大きく分けると直接強制と間接強制とがあります。
 直接強制とは文字通り、裁判所の力を借りて執行の目的を実現できるものを指します。前述の預貯金の差し押さえとか、建物の明け渡しなどがこれらに含まれます。
 間接強制とは、裁判所の力を借りても直接的な執行ができず、命ぜられた行為に違反した場合にはペナルティーを科すことで、心理的に強制して命じられた内容を実現させる執行です。昔、暴力団事務所に立ち入りを禁止した決定を下したケースで、もし、その事務所に出入りをすれば、違反ごとにペナルティーを科すことになったというニュースがありましたが、ペナルティーを科すことで、命じられた内容を実現するという強制執行です。
 人の行動については、基本的には自由であり、その行動を抑圧することは刑事罰を科された場合以外、物理的に抑圧することが認められないため、違反するとお金を支払うという心理的な抑圧を加えることで、命じられた内容を実現するということになるわけです。
 強制執行に似たものとして、保全処分というものもあります。これは、裁判の判決が下されたり、確定したりする前に、一定の範囲の執行保全ができるという制度です。
 次回は、どんな強制執行があるかを説明したいと思います。

 



 

 



2016.8.15

 

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