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相続と親族 その14

p33_07houri... 今回も扶養について説明します。
 前回、扶養の内容について、扶養される者と扶養する者とで協議できないときは家庭裁判所が決めることを説明しました。
 この場合、扶養の順位はどう考えたらいいのでしょうか。扶養をする義務ある者が数人いたときにどうするかです。例えば、親権者とそうでない者、子と親の兄弟姉妹などです。
 一般的には、扶養をなすことが身分関係から当然に生じる生活保護義務の関係にある者に扶養義務が優先的にあるとされています。また、親権の有無は子に対する扶養義務に関係がなく、資力などに応じて扶養すべきと考えられています。
 そして、この点について協議できないときも、家庭裁判所で決めることになります。
 ところで、子の1人が親を扶養した後、他の子(つまり自分の兄弟姉妹)に過去の扶養の費用を請求できるのでしょうか。この点については、古い裁判例では求償はできないとしていましたが、現在では求償も認められると考えられています。
 では、親を扶養した子は相続に当たり寄与分の主張が可能なのでしょうか。この点、特別な寄与、例えば親の面倒を見るため昼夜逆転の生活をしたなどの事情がないと、親の面倒を見ても扶養の範囲内とされてしまい、寄与分とは認めないとされることもあります。
 以前、芸能人の親が生活保護費を受給して問題になったことがあります。生活保護法には、民法上の扶養は生活保護に優先するという大原則がありますが、半面で扶養義務者がいるから生活保護は受けられないということでもありませんので注意してください。扶養義務者がいても諸事情によっては生活保護を受けられることもあるのです。

 

 



2016.7.15

 

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