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相続と親族 その10

p33_03houri... 今回は養子縁組の効力について説明します。
 効力としては、(1)養親の嫡出子たる身分を取得すること、(2)原則として養親の氏を称すること、(3)養子が未成年者のときは養親の親権に服すること、などが挙げられます。
 まず嫡出子の身分を取得することから、養親の財産についての相続権を取得します。しかし、親子の関係になるのですから、互いの扶養義務も発生します。
 養子縁組の後に出生した養子の子は養親と親族関係が発生しますが、縁組前に生まれていた養子の子と養親とは親族関係は発生しません(この場合、養子が養親より先に死亡していても、養子の子は養親の相続について代襲相続権が発生しません)。
 次に、養子は養親の氏を称することになります。もし養子にすでに子がいた場合、養子は養親の氏を称することになりますが、すでに生まれていた養子の子の氏も養親の氏になるわけではありません。つまり、養子と養子の子とは氏を異にすることになり、養子の子が養子と同じ氏を称したいときには、氏の変更手続きを取ることになります(養子縁組の後に生まれた子は養子の氏を称するのですから、この場合は養親と同じ氏になります)。
 夫の氏を称していた夫が妻の実親の養子となる場合は、夫は妻の旧姓を称することとなり、妻も夫の氏が変更したことで旧姓を称することになります。しかし、夫の氏を称していた、妻が誰かの養子となっても、妻は婚姻によって夫の氏を称していますので、妻の氏は養親の氏とはなりません。
 最後に、未成年者が養子となったときは親権は養親が持つことになります。
 なお、養子となっても実親との相続関係は原則として存続します。また、養子となった者がさらに別の人と養子縁組をすることも可能です。



2016.3.15

 

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