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国内初のイチゴ移動栽培/JAさがなど4者が協定

tk-190328イチゴ移動栽培4者協定.JPG JAさがと(株)ジェイエイビバレッジ佐賀、佐賀県みやき町、ヤンマーグリーンシステム(株)は、同町に国内初のイチゴ移動栽培設備を導入し、省力的で効率的なイチゴ栽培の実証を行う。イチゴを乗せた栽培ベンチが移動するため定位置で作業でき、作業負担が大幅に減少する他、作業通路が省けるため同面積で植付株数も増える。高齢者や女性など幅広い雇用機会の創出で地域農業の振興と地域活性化を目指す。
 3月28日、みやき町で4者が協定を結んだ。遊休地となっていたハウスをジェイエイビバレッジ佐賀が取得し利用する。ジェイエイビバレッジ佐賀が生産・加工を担い、JAさがが技術指導や販売を行う。みやき町が労働力の斡旋、ヤンマーグリーンシステムが施設導入などを通して協力する。
 約20aのハウスで4月22日に落成予定。9月に定植し11月から収穫が始まる見込みだ。イチゴを植えたプランターの乗ったベンチがコンベヤーで移動し、人は歩き回らず定位置で手入れや収穫作業を行う。高設栽培で楽な体勢で作業でき、栽培ベンチの移動時に自動で灌水と防除を行うため作業負担は大幅に減少。環境制御技術も導入し、高品質なイチゴを安定生産できる。
 また、通常の土耕栽培で10a当たり5500~6000株植えるのに対し、作業通路を省き面積当たりの植付株数が増やせることで、今回は10a当たり9000株を定植する予定だ。収量も1.4倍を見込む。
 「さがほのか」を栽培し栽培技術を確立していくとともに、今後は夏に収穫できる品種なども試験栽培し、通年栽培できる体系を検証していく。将来的には研修施設として栽培技術の普及を目指す。収穫したイチゴはJAさがグループで加工・販売を行う冷凍イチゴとしても出荷する予定だ。
 JAさがの大島信之組合長は「高齢化や後継者不足が進む中、幅広い人が担い手となれる、農業の将来を先取りした技術。人材の確保などJAだけで越えられない課題に行政などと一体となって取り組み、農業生産の拡大と地域の活性化へつなげたい」と意気込んだ。みやき町の末安伸之町長は「技術確立後は町としても施設を導入し、高齢者や女性、体の不自由な方の雇用の場としたい」と期待を寄せた。

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