栽培

みんなが大好きないちごには、
たくさんの美味しい秘密がかくされています。

栽培

日本の歴史はまだ100年

栽培イメージ

いちごの野生種の歴史は古く、すでに石器時代には採取され食べられていたとのこと。ヨーロッパの遺跡から種子が出土しています。また、実以外にも茎葉や根が薬用として利用されていたという古い記録も残されています。

この野生のいちごが栽培種として生まれ変わったのは、歴史をずっとさかのぼった18世紀、オランダでのことでした。北アメリカの東部を原産地とする「フラガリア・バージニアナ」と、南アメリカのチリを原産地とする「フラガリア・チロエンシス」とが交配され、栽培に適した種間雑種が誕生したのです。このように、今わたしたちが食べているいちごのルーツはオランダにあるのです。

ところで、いちごが日本に伝えられたのは1830年、江戸末期の頃です。当時唯一の開港地であった長崎へ、オランダから輸入されました。しかしその栽培は定着せず、日本でいちごの栽培が一般化し始めたのは1900年に入ってからのことです。今ではさまざまな品種のいちごが、わたしたちの食卓を飾っていますが、日本での栽培の歴史はまだわずか100年というのは、ちょっと意外なような気がしませんか。

ビニールハウス栽培が中心

ミツバチイメージ

できる限り幅広いシーズンに味わっていただこうと、現在佐賀県産のいちごはビニールハウス内での栽培が中心となっています。このような手厚く守られた環境の中では、自然な受粉は期待できません。そこでお手伝いが必要となるわけですが、その大役を果たしてくれるのが、ビニールハウス内に放たれるミツバチなのです。しかしこのミツバチは、とてもデリケートな生き物です。農薬をはじめとした薬品への反応は敏感で、このような化学物質の少ないクリーンな環境のなかでしか生きていくことはできません。

つまり、そんなミツバチたちが元気に飛び回るビニールハウスは、自然に近い環境が確保されているということです。農薬をできる限り使用せず、有機的な方法によって健康な土を育み、清らかな水を循環させていく……。佐賀県のいちご農家では、さまざまな努力を積み重ね、いちごに最良の環境を守っています。ミツバチにとってもやさしい環境から生まれてくるいちごが、人にとっても安全で安心できる食品であることは、あらためて言うまでもないでしょう。